財政収支について
2012年現在の内閣府の予測で、消費税を10%に上げても20年度の基礎的財政収支はかなりの赤字であるという結果が出ました。政府の借金が大変なことになっている今の日本にとって、この試算は厳しいです。しかしこの基礎的財政収支という言葉の意味をしっかりと理解していない人もいるのではないでしょうか?政府の財政状況を知る上での一つの指標ですので、特にそれが苦しくなっている日本では注意しなければならないものだと思います。基礎的財政収支とは一体何なのか、解説していきたいと思います。
言葉の意味
基礎的財政収支は、プライマリーバランスとも言われています。こちらの言葉のほうが聞きなじみがあるという人もいると思います。これは政府会計で、過去の債務の元利払い以外の支出、さらに公債を除いた収入との収支のことを言います。つまり、借金のやりとりを除いた政府の収入、支出の差額のことです。基本的には名目GDP比がとられ、公債の利子率と経済成長率が比較されます。
基礎的財政収支の意味するところ
この基礎的財政収支は、黒字ならば政府の政策が税収をはじめとした借金以外の財源でまかなわれている、ということが言えます。逆に赤字ならば、借金をしていかなければ政策が成り立たないということを意味します。よって、できるだけ赤字を減らす方向に努力しなければなりませんが、あまりにも黒字が多すぎても政府が無駄に国民からお金を集めすぎていることになるので、均衡するぐらいが理想でしょう。
日本の状況
現在の日本政府の基礎的財政収支は、消費税を上げたとしても将来的に黒字化することが難しい、というような状況です。すでに多くの借金を抱えていて、毎年膨れ上がっていっている日本にとってこの状況はよくありません。しかし税をあげると経済の失速が起こる可能性があり、これもあまりよくないのです。経済を立て直すことを優先するのか、政府の財政を立て直すことに重点をおくのか、今一度考えなければならないでしょう。